• 2020.05.22 2022.05.06

【ブラックジャック攻略法】ベーシックストラテジーの使い方や理論を解説

ブラックジャックにはベーシックストラテジーと呼ばれる攻略法があります。

ベーシックストラテジーはブラックジャックのカンニングペーパーのようなものです。ブラックジャックで結果を出しているプレイヤーは必ずベーシックストラテジーを習得しており、ベーシックストラテジーなくしてブラックジャックでコンスタントに稼ぐことはできません。

この記事ではベーシックストラテジーの使い方や理論について詳しく説明していきます。ベーシックストラテジーの使い方がわかればブラックジャックで勝てる可能性を高めることができるので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること
✅ベーシックストラテジーの概要
✅ベーシックストラテジーの理論と考え方
✅3つのベーシックストラテジーの使い方
✅簡単にベーシックストラテジーを使う方法
✅ベーシックストラテジーを使用する際の2つの注意点
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ベーシックストラテジーとは?

冒頭でも説明したとおり、ベーシックストラテジーは統計的に勝てる可能性が高いアクションをハンド別にまとめたものを指します。

実際にベーシックストラテジーの表をご覧ください。

「あなたのカード」はプレイヤー側の手札の合計値で、「ディーラーのカード」はディーラー側の1枚目のカード(アップカード)の数値です。

また、アルファベットはそれぞれ以下のような意味があります。

  • H…ヒット(1枚追加で引く)
  • S…スタンド(カードを引かずに勝負に入る)
  • D…ダブルダウン(最初のベット額と同額のチップを上乗せして1枚引く)

具体的な使い方については後述しますが、カジノで遊べるブラックジャックの還元率はこのベーシックストラテジーどおりにプレイした場合を想定して設定されています。(※ベーシックストラテジーの内容はルール次第でわずかに違いが出ます。)

例えば、還元率99.6%のブラックジャックはベーシックストラテジーにプレイし続けると、実際のゲーム結果も還元率99.6%に限りなく近づきます。

つまりブラックジャックで結果を出すためには、ベーシックストラテジーが欠かせないということです。

ベーシックストラテジーの理論・考え方

ベーシックストラテジーの具体的な使い方の説明に入る前に、どのようにベーシックストラテジーが作られているか、その理論や考え方を確認しておきましょう。

先ほど「ベーシックストラテジーは統計的に勝てる可能性が高いアクションをハンド別にまとめたもの」と説明しましたが、”統計的に勝てる可能性の高いアクション”は次のアクションでバーストする確率をもとに決定しています。

そのため、「バーストする確率をもとにアクションを決める」ということがどういうことか分かれば、ベーシックストラテジーの理論や考え方も理解できるようになります。

では、「バーストする確率をもとにアクションを決める」に至るまでの流れとは?2つのケースに分けて説明したいと思います。

ケース1(プレイヤーが有利な組み合わせ)

プレイヤーの手札:「4」「7」=「11」
ディーラーのアップカード:「2」

このケースだと、ヒットでもスタンドでもバーストする確率は0%です。ただしスタンドを選択した場合はディーラーがバーストしない限り勝てません。一方、ヒットを選べば必ず合計値「11」以上となり、勝てる可能性が極めて高くなります。

ヒットしてもスタンドしてもバーストする確率0%であれば、選択すべきアクションは『ヒット』です。ヒットによってより高い数値を狙うことで、ディーラーのバーストだけでなく、自力で勝つ可能性も広げます。

ケース2(ディーラーが有利な組み合わせ)

プレイヤーの手札:「9」「7」=「16」
ディーラーのアップカード:「10」

このケースの場合、プレイヤーはヒットを選択すると約60%の確率でバーストし、スタンドを選択した場合はバーストしません。

一方、ディーラーはアップカードが「10」であるため、2枚目で17以上になって勝つ確率が約54%もあり、3枚目を引いてバーストする確率は約21%にとどまります。

つまり、プレイヤーはヒットでもスタンドでもディーラーの手札2枚に負ける可能性が高く、スタンドを選択してディーラーが3枚目を引いたとしても、ディーラーのバーストにさえあまり期待できない状況です。

ディーラーの勝つ可能性が確率的に高いときは、プレイヤーは勝てる可能性をわずかでも上げるため「ヒット」を選択します。

以上、ざっくりとした説明ですが、ブラックジャックではプレイヤーの手札とディーラーのアップカードの組み合わせからアクションごとの勝率を算出することができます。そして、最も勝てる可能性が高く、かつ、稼げる可能性も広げられるアクションをまとめたものがベーシックストラテジーです。

各ハンドごとのアクションについて「〇〇%で勝てる」ということを覚える必要はありません。ブラックジャックはベーシックストラテジーどおりにプレイするだけで勝てる可能性を高められます。

ベーシックストラテジーの種類・使い方

ベーシックストラテジーには基本の3つの種類があります。

  • ハードハンドの時のベーシックストラテジー
  • ソフトハンドの時のベーシックストラテジー
  • スプリットの時のベーシックストラテジー

それぞれの使い方について、具体例つきで説明していきます。

ハードハンドの時のベーシックストラテジー

[ハードハンド]Aを1と数えるか、Aを含まないプレイヤーハンド。
※H…ヒット D…ダブルダウン S…スタンド

[具体例①]

プレイヤーは「19」、ディーラーは「10」。
チャートによると、プレイヤーが17以上の場合はすべてスタンドなので、最適アクションはS=スタンドです。

17以上の場合はヒットすると「5」以上の数字を引けばバーストして負けるため、スタンドして勝負で勝つ可能性とディーラーがバーストする可能性に期待します。

[具体例②]

プレイヤーは「12」、ディーラーは「10」。
チャートによると、最適アクションはH=ヒットです。

ディーラーは2枚目で17以上になる可能性が高いため、プレイヤーは「12」のままだと負ける可能性が高いです。勝てる可能性をわずかでも上げるためにヒットを選択します。

[具体例③]

プレイヤーは「10」、ディーラーは「3」。
チャートによると、最適アクションはD=ダブルダウン"です。

プレイヤーの手札が「9~11」の場合は、次カードで「10」を引いて勝てる可能性が高いです。また、ディーラーのアップカードが「3」のときはディーラーが3枚目以降を引いてバーストする確率が高くなります。

プレイヤーが勝つ可能性が高く、ディーラーのバースト可能性も高いときはダブルダウンで勝利金倍増を狙います。

ソフトハンドの時のベーシックストラジテー

[ソフトハンド]Aを11と数えるときのプレイヤーハンド。

※H…ヒット D…ダブルダウン S…スタンド

[具体例①]

プレイヤーは「16」、ディーラーは「8」。
チャートによると、最適アクションはH=ヒットです。

ソフトハンドの「16」の場合はヒットしてもバーストしません。しかし、ディーラーは2枚目で合計値が17以上になる可能性が高いため、このままスタンドすると負けてしまいます。わずかでも勝てる可能性を上げるべく、16以上の合計値になることに期待してヒットします。

[具体例②]

プレイヤーは「20」、ディーラーは「9」。
チャートによると、最適アクションはS=スタンドです。

プレイヤーが20以上の数値になるのはAを引いたときのみですが、次にAを引く可能性は低いので、スタンドして勝負に入ります。

スプリットの時のベーシックストラテジー

[スプリット]最初の2枚のカードがペアで、スプリットが選択できるプレイヤーカード。

※H…ヒット D…ダブルダウン  S…スタンド  P…スプリット 

[具体例①]

プレイヤーは「9のペア」、ディーラーは「8」。
チャートによると、最適アクションはP=スプリットです。
ディーラーの2枚目のカードが「10」だった場合、引き分けで終わるので、スプリットすることでプレイヤーの2つのハンドが「19」以上になって勝つことを期待します。

[具体例②]

プレイヤーは「10のペア」、ディーラーは「10」。
チャートによると、最適アクションはS=スタンドです。
スプリットを選択してもヒットを選択しても20よりいいハンドになる可能性は低く、むしろ、負ける可能性のほうが高くなるので、スタンドして勝負に入ります。

ベーシックストラテジー練習問題

ベーシックストラテジーは理解できましたか?理解できているかどうか確認できるよう、練習問題を3つ用意しました。全問正解できたら、ベーシックストラテジーの使い方は完璧です!

練習問題①

プレイヤーの手札:「9」「7」=「16」
ディーラーのアップカード:「10」

このとき、最も理想的な次アクションはなんでしょうか?

[答え]

正解はスタンドです。

プレイヤー「12」、ディーラー「6」の場合はヒットしたときのプレイヤーのバースト確率が高いですが、ディーラーのバースト確率も高いので、スタンドしてディーラーのバーストを期待します。

練習問題②

プレイヤーの手札:「2」「A」=「13/3」
ディーラーのアップカード:「10」

このとき、最も理想的な次アクションはなんでしょうか?

[答え]

正解はヒットです。

プレイヤー「ソフトハンドの13」、ディーラー「10」の場合はスタンドするとディーラーに負ける可能性が高いです。ソフトハンドならヒットしてもバーストしないので、ヒットしてより高い数値を狙い自力での勝利を狙います。

練習問題③

プレイヤーの手札:「2」「2」=「4」
ディーラーのアップカード:「6」

このとき、最も理想的な次アクションはなんでしょうか?

[答え]

正解はスプリットです。

プレイヤー「2のペア」の場合はヒットしても中途半端な数字になる可能性が高いです。もちろんそのままだと負けてしまいます。ただ、ディーラーが3枚目を引いてバーストする可能性も残っているので、スプリットで2つのハンドを作りつつ、ディーラーのバースト可能性に期待します。

ベーシックストラテジー(簡易版)

ここまでベーシックストラテジーの使い方について説明してきましたが、正直ベーシックストラテジーを見ながらプレイするのはめんどくさいという人もいるでしょう。

そんな人には以下のベーシックストラテジー簡易版がオススメです。

  • 11以下なら必ずヒット
  • 16~12の場合、ディーラーの手札を見て判断
  • Aが配られてもむやみにヒットしない
  • 7以下のペアが配られたら必ずスプリット
  • 9、10のペアが配られたらスタンド

覚えることは多いように思えるかもしれませんが、慣れてしまえば感覚的に使えるようになります。では、上記5つの戦略について確認していきましょう。

【1】11以下なら必ずヒット

プレイヤーの手札が「11」以下であれば、ヒットしても「21」を超えることはありません。つまりバーストする可能性は0なので、「11」以下なら必ずヒットします。

【2】16~12の場合、ディーラーの手札を見て判断

プレイヤーの手札が「16~12」だと、ヒットするとバーストする可能性が出てきます。しかし通常ルールの場合、ディーラーは17以上になるまでヒットすることになるので、スタンドしても負ける可能性が残ります。

このような場合は、ディーラーの手を見て判断してください。
ディーラーの手でみるのはアップカードの数値です。

アップカードが10や9など高い数値の場合は、ディーラーのホールカードは「10」の確率が高いので、ディーラーの2枚の合計値が19や20と高い数値になる可能性が高いです。2枚で高い数値になる可能性が高いということは、スタンドすると負ける可能性が高いので、なるべく勝てる可能性を上げるためにヒットを選択するのも1つの手になります。

一方、アップカードが「6」以下の場合は、ディーラーが3枚目を引く可能性があがるため、ディーラーのバースト可能性が高くなります。せっかくディーラーがバーストする可能性が高いときに、先にプレイヤーがバーストしてしまっては勝ち目を自ら無くしてしまうことになるので、スタンドを選択するのもありです。

【3】Aが配られてもむやみにヒットしない

Aは1にも11にもなるので、ヒットしてもバーストする確率はありません。しかし、自分の手役が18や19だった場合はヒットすると合計値が下がる可能性の方が高いので、Aが配られたからといって、むやみにヒットはしない方がいいです。スタンドを選択して勝ちを狙いにいきましょう。

【4】7以下のペアが配られたらスプリット

7以下のペアは2枚持っていても強い数値ではありませんし、ヒットしたところで逆に中途半端な数値になって判断が難しいです。

スプリットすれば2つの手札を持つことができ、ヒットしたときよりも高い数値になる可能性が生まれるので、可能性を広げるためにスプリットを選択します。

【5】9、10のペアが配られたらスタンド



9、10のペアは十分強い手役です。スプリットして2つの手札で18、20以上になる可能性は低く、勝てるはずだった勝負に負けてしまう可能性もあるので、堅実にスタンドして価値を積み重ねた方がいいです。

ただし、8のペアの場合はディーラーのアップカードを見て判断してください。ディーラーのアップカードが7以上だと勝てる可能性が低くなるので、スプリットして16以上の手札になるのを狙った方が勝てる可能性を高めることができます。

ベーシックストラテジーを使用する際の注意点

最後に、ベーシックストラテテジーを使用する際の注意点2つを説明しておきます。

  • ルールによってじゃっかん控除率に差が出る
  • インシュランスには絶対賭けない

特に2つ目の注意点は守らないとじわじわ収益を減らしていくことになるので、必ず守るようにしてください。

ルールによってじゃっかん控除率に差が出る

ブラックジャックの控除率はルールによって異なるため、ルールが違うブラックジャックをベーシックストラテジーどおりにプレイしても、結果に差がでます。

たとえば基準ルールを以下のように設定したとしましょう。

・8デッキ
・ディーラーはソフト17でスタンド
・任意の最初のカードでダブルダウン可
・最大4ハンドまでスプリット可
・Aの再スプリット不可
・Aのスプリットでヒット不可
・サレンダールールなし
・ナチュラル21の配当3:2

上記ルールだと控除率は0.43%になります。

この基準ルールに対して、採用ルールごとの控除率への影響を以下の表にまとめました。なお影響マイナスのルールはプレイヤーに有利なルールで、影響プラスのルールはディーラー(ハウス)に有利なルールになります。

ルール 控除率への影響
1Deck -0.48%
アーリーサレンダー -0.24%
任意の枚数のカードでダブルダウン可 -0.23%
2Deck -0.19%
スプリット後のエースへのヒット可 -0.19%
エースの再スプリット -0.08%
レイトサレンダー -0.08%
4Deck -0.06%
5Deck -0.03%
6Deck -0.02%
最大3ハンドまでスプリット可 +0.01%
9~11に限りダブルダウン可 +0.09%
スプリット後のスプリット不可 +0.10%
スプリット後はダブルダウン不可 +0.14%
10、11に限りダブルダウン可 +0.18%
ディーラーはソフト17でヒット +0.22%
ナチュラル21の配当7:5 +0.45%
ナチュラル21の配当6:5 +1.39%
ナチュラル21の配当1:1 +2.27%

参照:https://wizardofodds.com/games/blackjack/basics/#toc-RuleVariations

参考として、上の表をもとに、ベラジョンカジノで遊べる「Single Deck Blackjack
」がだいたいどれくらいの控除率になるかをもとめてみたいと思います。

まずSingle Deck Blackjackのルールと基準ルールを並べて比較しました。

基準ルール Single Deck Blackjack 期待収益への影響
8Deck 1Deck -0.48%
ディーラーはソフト17でスタンド ディーラーはソフト17でスタンド なし
任意の最初のカードでダブルダウン可 任意の最初のカードでダブルダウン可 なし
最大4ハンドまでスプリット可 最大3ハンドまでスプリット可 +0.01%
Aの再スプリット不可 Aの再スプリット不可 なし
Aのスプリットでヒット不可 Aのスプリットでヒット不可 なし
サレンダールールなし レイトサレンダー -0.08%
ナチュラル21の配当3:2 ナチュラル21の配当6:5 +1.39%
- 任意の枚数のカードでダブルダウン可 -0.23%

基準ルールの控除率が0.43%なので、

0.43-0.48+0.01-0.08+1.39-0.23=1.04%

Single Deck Blackjackの控除率はだいたい1.04%になることがわかりました。

このように採用ルール次第で控除率は変わります。
すべての影響割合について覚える必要はありませんが、特にナチュラル21の配当の違いは控除率に大きく影響を与えるので、ルールをチェックする際は最低限ナチュラル21の配当を確認しておいてください。

インシュランスには絶対賭けない

ベーシックストラテジーを使用してゲームを遊ぶ場合は、インシュランスには絶対賭けないようにしてください。

そもそもインシュランスはディーラーがナチュラル21(ブラックジャック)だったときとして賭ける保険であり、本戦の勝負だけが記載されているベーシックストラテジーとはまったく関係ありません。しかも当たる確率が低く、当たったところで大きな利益が出るわけではないので、賭ければ賭けるほど収益にマイナスの影響を与えます。

ベーシックストラテジーどおりにプレイすることで高い還元率を出そうとしているのに、インシュランスを賭ければそのパフォーマンスを下げることになるので、インシュランスに賭けるという選択肢はありません。

まとめ〜ベーシックストラテジーを使ってブラックジャックの勝率をあげよう〜

ベーシックストラテジーはプレイヤーのカードとディーラーのアップカードの組み合わせから導き出した最適アクションをまとめたものです。

もちろんベーシックストラテジーどおりにプレイすれば必ず稼げるというわけではありません。しかし、ブラックジャックで稼げるようになるためには最低限ベーシックストラテジーが頭に入っている必要があります。

ベーシックストラテジーをいきなり全て暗記するのは難しいので、まずはエンパイアカジノでベーシックストラテジーを見ながらブラックジャックをプレイしてみてください。エンパイアカジノには本場カジノの臨場感を味わえるライブブラックジャックテーブルがたくさんあります。

  • ベーシックストラテジーはブラックジャックのカンニングペーパー
  • 次のアクションでバーストする確率から最適アクションが求められている
  • ソフトハンド、ハードハンド、スプリットでベーシックストラテジーの内容が変わる
  • インシュランスには絶対賭けないこと箇条書き
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