【ブラックジャック攻略法】勝つ確率とハウスエッジから導き出す戦略・考え方

ブラックジャックといえば頭を使って遊ぶカジノゲームだと思っている方もいるのではないでしょうか。

たしかにルーレットやバカラに比べると、ある程度知識は必要です。しかしブラックジャックにおいて身につけるべき知識はほとんど当たる確率やハウスエッジがベースとなっているため、この2つの知識をおさえておけばブラックジャックでの勝ち方も簡単に理解できるようになります。

この記事ではブラックジャックで当たる確率、ハウスエッジについてわかりやすく解説していきます。最後には、これら2つの知識をふまえた戦略・考え方についても説明していきますので、ブラックジャックで稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。

ブラックジャックの勝つ確率とハウスエッジは違う？

勝つ確率（勝率）とハウスエッジ（控除率）はどちらも数字の後ろに「％」がつくためか、混同されがちです。これは全てのギャンブルにいえることですが、ブラックジャックは特にややこしく感じるので、本題に入る前に整理しておきましょう。

ブラックジャックにおける勝つ確率とハウスエッジを別の言葉に置き換えて説明すると、以下のようになります。

• 勝つ確率=プレイヤーまたはディーラーがバーストする確率
• ハウスエッジ=賭け額に対する手数料割合

勝つ確率については次項で説明しますが、要するに勝つ確率とハウスエッジは別物だということです。

そして、ブラックジャックで稼ぐうえではこの勝つ確率に対する理解が欠かせません。なぜなら勝つ確率の根拠を理解し、正しいアクション選択をすることで、初めて理論上のハウスエッジどおりの結果に近づくからです。

勝つ確率を無視して闇雲にプレイしても、ブラックジャックで稼ぐことはできません。

ブラックジャックで勝つ確率

では、ブラックジャックで勝つ確率についてみていきましょう。

ブラックジャックでは自分がバーストして負けないことが最優先事項です。そのため、まずプレイヤーがバーストする確率をおさえておく必要があります。

ただプレイヤーがバーストしなくてもディーラーがバーストしないと勝てる可能性が低くなります。ですので、勝つ確率を考えるうえではディーラーがバーストする確率も知っておかなければなりません。

ここでは、プレイヤーがバーストする確率とディーラーがバーストする確率について、分けて説明していきたいと思います。なおブラックジャックで使用するカードは52枚1組のトランプです。

プレイヤーがバーストする確率

まず、プレイヤーがバーストする可能性が最初に出てくるのは1回目のヒットのときです。

例えば、最初のカード2枚の合計値が「13」の場合、ヒットして引いたカードが9以上であればバースト、8以下であればバーストしません。

このときのバースト確率は場に出ているカードの数値やプレイヤーの手札の数値によって異なりますが、簡単に以下の条件でバースト確率を計算してみましょう。

• 1デッキ52枚のカードを使用する
• 場に出ているバーストするカード枚数は2枚
• プレイヤーの手札は「13」

この条件の場合、次に9以上を引くとバーストします。
52枚のカードのなかには9以上のカードが20枚ありますが、そのうちの2枚がすでに場に出ているので、残りカードのなかには20-2=18枚のカードが残っています。

よって、プレイヤーとディーラーに2枚ずつ合計4枚配られたあとに、ヒットを選択してバーストする確率は以下のとおりです。

｛18/(52-4)}×100=37.50％

このようにして、プレイヤーの手札の数値ごとに次のヒットでバーストする確率を算出していくと、次の表のようにまとめられます。

（※スプリットできる「7,7」のような手札は計算に入れていません）

さらに上の表から分かることをざっくりまとめました。

• 11以下の場合、1回目のヒットでバーストすることはない。
• 12～16の場合、1回目のヒットでバーストする確率が約30％～60％ある。
• 17以上の場合、1回目のヒットでバーストする確率が約70％～90％ある。

これらはブラックジャックで勝つうえで重要な情報なので、必ず頭に入れておいてください。

ディーラーがバーストする確率

通常ブラックジャックのルールの場合、ディーラーは17以上になるまでヒットします。

このルールを踏まえ、ディーラーが3枚目のカードを引いたときにバーストする確率をアップカード別に分けて計算すると以下のようになります。

上の表から分かることは以下のとおりです。

• アップカードが2～6の場合、ディーラーのバースト確率は約35％～43％ある。
• アップカードが7～Aの場合、ディーラーのバースト確率は約17％～26％ある。

アップカードが2～6だとバーストする確率が高い理由は、ディーラーのホールカードがA以外、つまり10以下だとディーラーはルールに従って必ず3枚目を引くことになるからです。

ブラックジャックのハウスエッジ

計算方法は難しいので省きますが、ブラックジャックのハウスエッジは平均して約2％～5％になるように設計されています。還元率になおすと95％～98％です。

一方、ルーレットのハウスエッジは約5.26%、バカラのハウスエッジはプレイヤーが約1.26%、バンカーが約1.06%になります。

これらの代表的なカジノゲームと比べると、ブラックジャックのハウスエッジは特徴がないように思われるかもしれません。

しかし、ブラックジャックの面白いところは手札やシューの中のカード枚数によっては、ハウスエッジがときに0％～-2％になることもあるところです。ハウスエッジが0％～-2％ということは還元率が100％～102％にもなります。

ブラックジャックが他カジノゲームよりも稼ぎやすいゲームだとよく言われますが、その理由はこのハウスエッジの変動によって、プレイヤーが胴元よりも有利になるゲームがあるからです。

またブラックジャックは採用されるルールによってもハウスエッジが異なります。

ブラックジャックはルールによってハウスエッジが異なる

海外サイト「Wizard of Odds」では、ルールごとのハウスエッジへの影響率を公開しています。計算や考え方などが難しいのでくわしい説明はWizard of Oddsのほうをご確認ください。

ここでは簡単にハウスエッジの影響率がどういうものか確認しておきましょう。

まず、ブラックジャックには以下のような基準ルールがあります。

• 8デッキ
• ディーラーはソフト17でスタンド
• 任意の最初のカードでダブルダウン可
• 最大4ハンドまでスプリット可
• Aの再スプリット不可
• Aのスプリットでヒット不可
• サレンダーなし
• ナチュラル21の配当3:2

この基準ルールに対して、ブラックジャックで採用されるルール別のハウスエッジへの影響率を以下の表のとおりです。

影響がマイナスのルールはプレイヤーに有利なルールで、影響がプラスのルールはディーラー（ハウス）に有利なルールになります。

参照：https://wizardofodds.com/games/blackjack/basics/#toc-RuleVariations

たとえば、8デッキを1デッキに変更すると0.48%もハウスエッジが下がるので、プレイヤー側により有利なブラックジャックとなるのです。

当たる確率とハウスエッジから導き出した戦略・考え方

最後はブラックジャックで勝つために必要な戦略・考え方についてみていきましょう。これまでに説明してきた当たる確率やハウスエッジを踏まえた戦略・考え方なので、実践すれば実際に勝率をあげて稼げる可能性を高めることができます。

バーストの確率を参考に、ベーシックストラテジーを用いて勝率を上げる

ベーシックストラテジーとは勝てる可能性が高く、かつ、稼げる可能性が最善の手をまとめたものです。プレイヤーがバーストする確率やディーラーがバーストする確率などから導き出しています。

一般的に、ベーシックストラテジーは以下のような表にまとめられています。

ベーシックストラテジーを見れば、ヒット・スタンド・ダブル・スプリットのどのアクションが最善かを一目で把握できるので、ブラックジャックで稼ぐうえでは欠かせません。

すべてを一気に覚えるのは難しいので、まずはベーシックストラテジーの表のとおりにプレイできるように練習してください。なおベーシックストラテジーは上記画像の表以外にも2つの表がありますので、詳しくは以下のリンクからご確認ください。

参考：【ブラックジャック攻略法】ベーシックストラテジーの使い方や理論を解説

大数の法則を理解し、ハウスエッジを超える

前項で「ブラックジャックのハウスエッジは約2％～5％」と書きましたが、約2％～5％というのはあくまでベーシックストラテジーどおりにプレイした場合に出る理論上の数値です。

当然毎回ハウスエッジ分の損が出るわけではありません。連勝してどんどん利益が積み上がることだってあり得ますし、連敗してハウスエッジ以上の損失が出ることもあり得ます。

しかしゲームが長引くと、大数の法則によってほぼ必ずハウスエッジどおりの平均損失を出すことになることは確かです。

大数の法則とは試行回数が多くなれば多くなるほど、理論上の数値どおりに実際の事象が収束していく数学的法則のことをいいます。

大数の法則の影響を受けないためには、なるべくゲーム回数を少なくなるようにしなければなりません。とくに勝ち越しているときは、ダラダラとゲームを続けず、早めに切り上げるようにしましょう。

まとめ〜ブラックジャックはバーストしない確率を最優先にする〜

ブラックジャックでは自分がバーストしないこと、ディーラーをバーストさせることを優先して考えましょう。

バーストしない確率を考慮して、アクション判断するようになれば、おのずと勝率も上がります。ベーシックストラテジーには勝率の高いアクションがまとめられているので、ブラックジャックで遊ぶときはぜひ参考にしてください。

ブラックジャックでの勝ち方を研究をしたい方には、無料でテーブルゲームのブラックジャックが遊べるエンパイアカジノがオススメです！ベーシックストラテジーの表を見ながら、自分のペースでアクション判断できますよ！